進行管理から転職した人を、周りで何人も見てきました。
大手代理店に移った人、中小の制作会社に転職した人、広告が向いていないと気づいて畑ごと変えた人。飲食や接客に行って、長く続かずに戻ってきた人も見ました。
広告業界で20年以上、制作進行管理をやってきた僕が、実際に見てきた転職のリアルをそのまま書きます。
転職は「どこに行くか」より「自分が何を求めているか」を先に整理しないと、結局また同じ状況になります。転職を考え始めた人も、すでに動いている人も、まだ迷っている人も、参考になる内容にしました。
進行管理が「もう限界」と感じる理由、正直に言うと
この仕事をやっていると、ある日突然しんどくなる瞬間があります。
納期を守っても「できて当たり前」。プロジェクトが成功すれば「営業の手柄」。利益を直接生まない部門として扱われ、評価されにくい。朝から晩までトラブル対応して、社内外から飛んでくる連絡をさばいて、それでも誰にも気づかれない。
転職検討中
進行管理20年
ただ、そこで一つ確認してほしいのは、「仕事がしんどいのか」「この会社がしんどいのか」「この業界がしんどいのか」という違いです。この3つによって、転職先の方向がまったく変わります。
進行管理のスキルは、思っている以上に使える
転職を考えると「自分に何ができるのか」という不安が出てきます。でも進行管理として働いてきた人は、気づいていないだけで使えるスキルを持っています。
- 複数案件管理複数プロジェクトを同時に動かす力。他職種では「できる人が少ない」スキル
- 多方面調整力関係者全員の立場を理解して調整する力。交渉の場数が違う
- 問題解決優先トラブルが起きたとき責任の追及より解決策を先に出す力
- 逆算スケジュール納期から逆算してスケジュールを組む力。製造・IT・イベントでも即戦力
進行管理の仕事は「誰でもできる」と思われがちですが、実際に転職市場に出てみると評価される場面が多い。僕自身、マスメディアン経由で電通の2次面接まで進めたのも、進行管理としての経験が評価されたからです。
— 筆者・広告業界20年の実体験実際に見てきた転職ルート4つ
周りで転職した人を見てきた経験から、リアルな話をします。
進行管理から転職する人の中で一番多いのが、広告・制作業界の中での移動です。中小の制作会社から大手代理店へ、または逆に大手から働きやすい中小へ。同じ業界内での転職は、即戦力として評価されやすく、転職後のギャップも少ない。
ただし「評価されない」「給料が上がらない」という理由で転職する場合、会社を変えても構造が同じなら同じ状況になります。転職先の評価制度や組織文化を事前に確認することが重要です。
代理店や制作会社から、メーカーや事業会社のインハウス部署に移るルートです。給料は代理店より低くなることが多いですが、福利厚生が充実していて、自社商品・サービスの広告に集中できる環境があります。
個人的に、このルートへの憧れは長年ありました。自分が好きな商品やサービスを全力で広告できる。代理店は心から好きでないものの広告も請け負わないといけない場面がある。その違いは、仕事への向き合い方に大きく影響します。
このルートの求人は一般の転職サイトには出てこないことが多く、業界特化のエージェント経由でないと出会いにくいのが実態です。
進行管理の経験がそのまま活きるルートです。制作進行からWebディレクターへの転換は、業界内でも一般的なキャリアパスになっています。裁量が増えて年収も上がりやすい。「管理するだけでなく、企画する側にも関わりたい」という人に向いています。
周りで見てきた中で、広告業界から飲食・接客など全然違う業界に行った人もいました。ただし長く続いていないケースが多かったのも事実です。
「広告の仕事がしんどい」のか「働くこと自体がしんどい」のかを整理せずに転職すると、どこに行っても同じになりやすい。畑を変えるなら、なぜ変えるのかを自分の中でクリアにしてから動く方が良いです。
- 広告業界特化のエージェントなら進行管理の価値を正しく評価してくれる
- 大手代理店・メーカー広告部署など非公開求人あり
- 今すぐ転職しなくてもOK、相談だけでも無料
転職活動で一番大事なこと
転職活動を始めると、求人を見ることに集中しがちです。でも一番大事なのは「自分が何を求めているか」を先に整理することです。
給料を上げたいのか。評価される環境に行きたいのか。働き方を変えたいのか。やりたい仕事に近づきたいのか。これが曖昧なまま動くと、転職先でも同じことを繰り返します。
マスメディアンの担当者との面談で「5年後どうなっていたいですか」と聞かれて、うまく答えられなかった。そのとき初めて、自分が何を求めているかを言語化できていなかったと気づきました。
— 転職活動中の筆者転職エージェントとの面談は、求人を紹介してもらう場というより、自分のキャリアを整理する場として使うのが一番効果的だと思っています。
広告業界で転職するなら、エージェント選びが重要
転職エージェントは複数使いました。その差は歴然でした。
- 「制作進行管理とは?」と毎回説明が必要
- 紹介される求人がズレたものばかり
- 業界の構造を理解していない
- 「制作進行管理ですね」と前提が最初から共有されている
- 電通・博報堂・メーカー広告部署まで選択肢を整理した状態で話が進む
- 「この会社はこういう特徴がある」という話が具体的
僕はマスメディアン経由での転職には至りませんでしたが、電通の2次面接まで進めたのはマスメディアンがなければなかった経験です。同じ会社の後輩は博報堂系列に転職成功しています。
— 筆者の実体験まとめ:転職は「逃げ」じゃない
進行管理という仕事は、評価されにくい。それは構造的な問題で、個人の努力だけで変えられないことも多い。
転職を考えることは逃げじゃないです。「自分に合う環境を選ぶ」という当たり前の行動です。ただし、何から逃げたいのかより、何に向かいたいのかを先に考える方が、結果的に良い転職になります。
- 「仕事・会社・業界」どれがしんどいかを先に整理する
- 進行管理のスキルは転職市場で思っている以上に評価される
- 転職ルートは「同業種移動」「インハウス」「WebディレクターPM」「畑違い」の4つ
- 大手の汎用エージェントは進行管理の価値を正しく評価できないことが多い
- マスメディアンなら業界の構造を理解した担当者と話せる
- まず自分の市場価値を知ることから始める
まず自分の市場価値を知ることで、
今の仕事への向き合い方が変わります。
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