転職サイトで進行管理の給料を調べたことがある人は、わかると思います。
最低〇〇万〜最高〇〇万、って書いてある。幅が広すぎて、結局自分はいくらなんだ、ってなる。
これ、進行管理あるあるです。自分だけじゃない。
僕も同じでした。広告業界で20年以上、制作進行管理をやってきた。仕事は普通にこなせてる。でも「自分が別の会社に行ったらどこまで通用するのか」が、正直わからなかった。
転職エージェントを何社か使って、最終的にマスメディアンにたどり着いた。使い比べてわかったことを、そのまま書きます。
転職を考え始めたとき、最初にぶつかる壁
転職サイトで給料を調べる。これ、みんな最初にやることだと思います。
でもあの幅の広さは何なんでしょうね。「350万〜800万」みたいに書いてある。自分がどこに当たるのか、全然わからない。
だからエージェントを使うわけですが、ここで最初の選択を間違えると、時間だけ無駄になります。
広告業界は転職の話をしやすい業界です。離職率が高いので、転職に対する壁が低い。「転職=裏切り」みたいな空気もほとんどない。むしろ周りが転職していくのを見ながら、心の中では「自分もそのうち」と思っている人が多い。
転職の話をすると、同僚から必ず聞かれるのが「給料上がるんですか?」という一言。みんな気になってる。
ただ、エージェントを使い始めてすぐ気づいたことがあります。進行管理という職種は、担当者によって理解度がまったく違う。これが転職活動の質を大きく左右します。
大手エージェントを使って起きたこと
リクルートやdodaに登録しました。求人数は多い。サポートの仕組みも整っている。
でも、使っていてズレを感じる場面がいくつかありました。
担当者に進行管理を説明しても、伝わらなかった
「どんなお仕事をされているんですか?」と聞かれて、進行管理の仕事を順を追って説明しました。
担当者の反応は「なんでもできますね」でした。
褒め言葉のように聞こえますが、そうじゃない。進行管理の難しさが伝わっていない証拠です。トラブルを先読みして潰す力、情報を先に動かして全体を最適化する力、人が失敗しないように裏から手を打つ力。これは説明してわかってもらうのが難しいスキルです。
営業あるあるかもしれないけど、「なんでも出来る=誰でも出来る」に近い解釈をされやすい。進行管理のスキルは、わかる人にはわかるけど、わからない人には簡単な仕事に見える。
紹介された求人が、あれってなるものだった
担当者の理解がズレていると、紹介される求人もズレてきます。
今より給料が200万以上ダウンする求人、転勤ありきの求人。「これは違うな」という案件が来ることがありました。
断ればいいんですが、これが地味につらい。「断ったら関係が悪くなって、良い求人を紹介してもらえなくなるんじゃないか」と気を遣ってしまう。転職活動でこういう気疲れが一番もったいない。
大手を否定したいわけじゃない
ただ誤解してほしくないのは、大手エージェントが悪いわけじゃないということです。
求人数の多さは大手の本物の強みです。広告以外の視点で選択肢を広げたいとき、大手は有効です。自分が想定していなかった選択肢が出てくることもある。
ただ大手同士を複数登録しても、同じような求人が重複するだけです。大手1本+特化型1本。これが一番効率的な組み合わせだと思っています。
大手エージェントにすでに登録している人へ
特化型を1本加えるだけで、見える求人の質がまったく変わります。登録だけして、求人を眺めてみてください。それだけでも価値があります。
マスメディアンを使ったら、最初の面談から違った
マスメディアンはネット検索でたまたま見つけました。広告・マスコミ業界に特化したエージェントです。
面談が始まった瞬間に、空気が違いました。
「制作進行管理ですね、制作フロー全体を回す役割ですよね」と、説明しなくていいところから始まる。他のエージェントでは毎回最初に説明が必要だった職種を、説明しなくていい。
ハウスエージェンシーの構造も知ってる。大手代理店と制作会社の違いも前提として持っている。「業界の人と話している」という感覚がありました。
紹介された求人を見た瞬間、「これが欲しかった」とわかった
求人の一覧を見たとき、正直驚きました。
メーカーの広告部署。ハウスエージェンシー。大手広告代理店。普通の転職サイトにはほとんど出てこない求人が並んでいた。
特にメーカーの広告部署は、ずっと気になっていた選択肢でした。自分が本当に好きな商品やサービスの広告に関われる。代理店の仕事は、自分が心から好きではないものの広告も請け負う場面がある。その違いが、求人として見えた瞬間でした。
「スキルが特殊なので、色んな求人を紹介できます」と言われた
担当者に言われた言葉が、今でも印象に残っています。
「スキルが特殊なので、色んな求人を紹介できると思いますよ」
自分の市場価値が、転職市場で求められているということを、初めて実感できた瞬間でした。
実際、マスメディアン経由で電通の面接に進み、2次まで行きました。普通の転職活動では書類すら届かない会社です。最終的には通りませんでしたが、自分がその舞台に立てたこと自体が、「ここまでやれるんだ」という発見でした。
進行管理が転職でやりがちな失敗、3つ
転職を終えた今、振り返って思うことがあります。進行管理という職種は、転職活動でつまずきやすいポイントが共通しています。
① スキルを言葉にできていない
進行管理のスキルは、体に染み込んでいるから言語化しにくい。
物事を俯瞰で見る力、ボトルネックを見つける力、言語化する力、立場の違う人たちをつなぐコミュニケーション力。これは他の職種では簡単に身につかないスキルです。でも自分では「当たり前にやってること」として見えていない。
GIVEの精神で動いてきた人、後方支援が得意な人ほど、自己PRが下手になりやすい。転職活動に入る前に、まずスキルの棚卸しをしてください。自分の強みを言葉にしておかないと、面接でも担当者との面談でも損します。
② 特化型エージェントを登録していない
大手だけで転職活動をしている人、多いと思います。
でも広告業界の進行管理は、特化型エージェントを使わないと出会えない求人があります。求人の質と担当者の業界理解が、大手とは根本的に違う。
大手に登録済みの人も、特化型を1本加えてみてください。見える景色が変わります。
③ 一番欲しいものを決めていない
転職活動をすると、欲張りになります。給料も上げたい、仕事内容も変えたい、環境も良くしたい。全部求めると、判断がブレます。
一番欲しいものだけは、絶対に妥協しないこと。
給料なのか、仕事内容なのか、環境なのか。転職で必ず手に入れるものを1つ決めておく。それ以外は状況に応じて考える。この軸があるだけで、転職活動の判断が全然変わります。
転職しなくていい。まず自分の価値を知ることから始めればいい
転職エージェントは、転職するためだけに使うものじゃないと思っています。
自分の市場価値がいくらなのか。どんな求人があるのか。今の給料は適正なのか。それを知るだけでも、登録する価値はあります。
僕は最終的にマスメディアン経由での転職には至りませんでした。知り合いの紹介で大手の進行管理部署に入社しました。でもマスメディアンを使って自分の市場価値を知れたこと、電通という舞台に立てたこと、普段出会えない求人と出会えたことは、今でも財産になっています。
広告業界で進行管理をしている人が、自分の価値を正しく知れる場所は限られています。まず登録して、担当者と話してみてください。それだけでわかることがあります。
転職するかどうかは、話を聞いてから決めればいい。登録は無料です。
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