無理と言われた納期に間に合わせた!ピンチを救った進行管理の地道な逆転劇

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はじめに|納期1週間前、まさかの追加1000個

読者進行管理担当
納品の直前に追加発注……しかも納期はそのまま。
こんなの、どうやって対応するんだろう。

進行管理をしていると、「これは無理だ」と感じる瞬間が必ずある。でも、そこで諦めずに動き続けた経験が、後から「あれが自分を変えた」と思える仕事になる。今回は、そんな体験談をお話しします。

📋 顧客からの依頼
「ピンバッジ3000個、納期は校了から約1ヶ月でお願いします」

仕様はすでに決まっており、生産は中国。商社とも連携し、中国側の祝日やスケジュールを確認した上で、順調に進行していた。下版も無事完了し、量産体制にも入っていた。ところが——

⚡ 納品の1週間前、突然の電話
「すみません、急きょ1000個追加できますか?
納期はそのままで」

追加分のデザインは多少変わっても構わないという条件だったが、中国での生産ではどうやっても間に合わない。「日本国内で対応するしかない」——そう判断し、ここから進行管理としての本当の仕事が始まった。


国内で探すも、壁ばかり

「1週間で1000個のピンバッジ、国内でできる業者を探す」——口で言えば簡単だが、現実はそう甘くなかった。検索で出てきた製作会社に片っ端から問い合わせてみる。

  • 「最低でも10日はかかりますね」
  • 「1000個となると……ウチでは無理です」
  • 「納期1週間は対応できません」

その日だけで数社に断られ、どんどん時間だけが過ぎていく。正直、諦めそうになった。でも、ふと考え直した。「自分には、まだ使えるカードがある」と。


進行管理としての「3つの引き出し」を使う

このピンチを乗り越えるために、進行管理として持っていた3つの武器を組み合わせることにした。

  • 1
    デザインはすでに完成している
    すぐに下版できるため、通常よりも制作期間を短縮できる。日頃から入稿ルールを理解している進行管理ならではの強みだ。「データがある」というだけで、交渉のカードになる。
  • 2
    チャーター便の使用が可能
    通常配送よりも高額にはなるが、緊急時に輸送時間を大幅に短縮できる。この知識も、進行管理の経験と日頃の情報収集の成果だ。「コストを上乗せして時間を買う」という発想ができるかどうか。
  • 3
    価格は追加分として別見積もりで請求できる
    営業に掛け合い、「お金よりも納期優先」で交渉できる条件を引き出す。顧客への譲歩案も営業経由で提出してもらう形を取ることで、現場負担を最小限に抑える。

この3枚のカードを手に、もう一度探し始めた。


藁にもすがる思いで、十数社に電話をかけ続けた

検索結果の上から順に、電話をかけていく。断られても次へ。また断られても次へ。毎回、同じ3点を伝えた。

自分「デザインは完成済みで、即下版可能です」
自分「チャーター便も使用できます」
自分「価格は割増料金をお支払いします」

1社、2社、3社……断られるたびに気持ちが沈んでいく。でも電話を切るたびに「次」と唱えた。十数社目。ようやく光が見えた。

業者「デザインがあるなら……間に合うかもしれません。一度データを見せてもらえますか?」

すぐにデータを送り、即座に電話で確認した。

業者「大丈夫です。対応します」

その瞬間、肩の力が一気に抜けた。


ゴールまで気を抜かない——最後の確認と調整

「見つかった」で終わりではない。ここから先も気を抜けば台無しになる。国内業者と連携しながら、細かい点まで詰めていった。

  • 納品日は本当に厳守できるか
  • 品質はどの程度か(サンプル確認)
  • チャーター便の手配方法とコスト

顧客にも逐一報告した。顧客も「ありがとうございます、本当に助かります」と感謝の言葉をくれた。配送手配・仕上がりチェック・納品先との時間調整——全てをスピード感を持って進めた。


納品当日——チャーター便が到着した

📖 納品当日の記憶

チャーター便が到着。開封して内容確認。問題なし。すぐに顧客に納品し、無事に完了した。後から聞いた話では、追加の1000個がそのイベントの成否を左右する重要なアイテムだったらしい。

「今回の対応、本当にすごかったです」——そう言ってもらえた時、進行管理としての達成感がこみ上げてきた。正直、あの電話を受けた瞬間は「無理だ」と思った。でも動き続けた結果が、ここにあった。


この経験が教えてくれた3つのこと

  • 📞
    「次」と唱えて動き続ける力 十数社断られても諦めなかった。進行管理の仕事は「最後まであきらめない」ことが結果を生む。派手なスキルより、淡々と続ける力が現場を救う。
  • 🃏
    日頃の知識が「カード」になる 「デザインが完成している」「チャーター便が使える」「価格を別請求できる」——この3枚のカードは、日頃の情報収集と経験の蓄積から生まれたものだ。普段の地道な準備が、ピンチの突破口になる。
  • 🤝
    進行管理は「人と人をつなぐ潤滑油」 今回の解決には、顧客・営業・国内業者・チャーター便業者……多くの人が関わった。進行管理の仕事は、ただスケジュールを守るだけではない。人と人、会社と会社をつなぎながら、現場を動かす存在だ。

おわりに|「調整力」こそが進行管理の武器になる

今回のようなケースは頻繁には起きない。でも、いつどんなトラブルが起きても対応できるよう、日頃の情報収集・判断力・粘り強さを積み上げておくことが大切だ。

地道な努力の積み重ねが、結果として「大どんでん返し」を生むことがある。進行管理という仕事の面白さは、まさにそこにある。

✅ この記事のまとめ
  • 納期1週間前に1000個追加——「無理だ」と思ってからが本当の仕事
  • 十数社断られても諦めない。「次」と唱えて動き続ける力が現場を救う
  • 「デザイン完成済み・チャーター便・価格を別請求」の3枚のカードが突破口になった
  • 日頃の情報収集と経験が、ピンチのときのカードになる
  • 進行管理は「人と人をつなぐ潤滑油」——スケジュール管理だけが仕事ではない

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この記事を書いた人

はじめまして、やまとです。
広告業界で20年、営業から制作進行管理まで幅広く経験してきました。現在は、広告制作の現場で「効率」と「信頼」を何より大切にする進行管理として働いています。

進行管理のプロフェッショナルとして、現場全体をスムーズに回す調整力と段取り力には自信があります。「納期が間に合わない」「無茶な要求された」「もっと早く終わらせたい」──そんな悩みを抱える人に向けて、現場のリアルなノウハウを発信中です。

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