はじめに|広告業界の裏側には「三者の衝突」がある
若手の進行管理
こういうとき、進行管理ってどう動けばいいんだろう。
広告業界の華やかなイメージの裏には、営業・制作・進行管理という三者の緊張関係が常に存在しています。この記事では、実際に僕が進行管理として体験した「地獄案件」をもとに、三者が衝突する理由と、それをどう乗り越えたかをお話しします。
なぜ広告業界では三者が衝突するのか?
三者が衝突するのは、誰かが悪いからではありません。それぞれの目的が根本的に違うからです。
- 営業が無理な納期で受注→制作が激怒
- クライアントからの方針転換→進行管理がスケジュール再構築に追われる
- 制作が希望する時間とコストが現実と乖離→営業と制作が対立
このような状況で、進行管理は常に板挟み状態になります。
実体験|地獄を見たクライアント対応の日
ある日、大手クライアントから「明後日までに新しい提案資料を作ってほしい」と依頼が入りました。営業は「できます」と即答。ところが……
- クリエイティブは全て一新
- 先方の要望は曖昧なまま
- 納期は48時間以内
完全に無茶な案件でした。
完全に炎上案件。営業からも制作からも責められる立場になりました。「自分がなんとかしなければ、このプロジェクトは止まる」——そう覚悟を決めて動き始めました。
どう乗り越えたか|進行管理としての交渉術4つ
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1関係者の温度感を把握するまずは営業と制作それぞれと個別に話をし、感情的になっているポイントと妥協できるラインを整理しました。
- 営業:クライアントに期待されているというプレッシャー
- 制作:クオリティを守るための最低限の時間が必要
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2“第三案”を用意して交渉する完全な対応は不可能だと判断し、「代替案」を提示しました。
- 一部のデザインは仮素材で提出する
- 提案内容を一部スライドで補完する
- 納期は24時間延長(営業からクライアントへ交渉)
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3「先回り説明」で三方向へアラートを出す
- クライアントには営業経由で「調整に時間がかかる可能性がある」と事前説明
- 制作には「仮素材の前提でOKが出た」と共有
- 営業には「これ以上の方針転換はNG」と念押し
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4最終判断は冷静に可視化する「どこまでが現実的に譲れるか」を紙に書き出して可視化し、自分の判断基準を明確にしました。感情が高ぶっているときほど、「書いて整理する」ことが冷静な判断を助けます。
この経験から学んだこと
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🎯
進行管理は”空気を読める司令塔” ただの調整役ではなく、「温度管理」と「情報の交通整理」が求められます。現場の空気を読んで動ける人が、最終的にプロジェクトを救います。
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🤝
対話力・観察力・信頼構築が武器になる 相手が怒っている理由を聞き、解決できる糸口を見つけ、中立的な立場で「調整」すること。進行管理にとって最も重要なのは「誰にも味方しないけど、全員を理解しようとする姿勢」です。
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💪
現場での”修羅場体験”があなたを成長させる 何度も炎上案件に立ち向かう中で、交渉術や判断力が磨かれていきます。しんどい案件ほど、後から「あのとき成長した」と思える経験になります。
おわりに|広告業界の現場は修羅場。でも面白い。
「広告業界ってきつそう……」そう感じる人は多いと思います。実際、楽ではありません。ですが、自分の判断で現場を救える仕事というのは、なかなかないと思います。
- 人の間に立つのが得意
- 状況を俯瞰して考えるのが好き
- 無理難題をなんとかしてしまうタイプ
- 誰かが困っているときに動きたくなる
- 三者の衝突は誰かが悪いからではなく「目的が違う」から起きる
- 炎上案件で進行管理がすべき4つの交渉術(温度感把握→第三案→先回り説明→冷静可視化)
- 進行管理の本質は「誰にも味方しないけど、全員を理解しようとする姿勢」
- 修羅場体験こそが進行管理を成長させる最大の源泉
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