- 広告業界20年以上・営業職からスタートして進行管理に転じた
- 制作進行管理として現場を20年以上回してきた実務経験者
- マスメディアン・リクルートエージェント・JACの3社使い比べ経験あり
広告営業を続けていると、ある日ふと思う。
「このまま、ずっと数字を追い続けるのか」と。
クライアントからの無茶ぶり、制作との板挟み、達成しても翌月にはリセットされる目標。広告業界が好きじゃないわけじゃない。でも「営業」という働き方に限界を感じている。
私は新卒で広告の営業に入り、数年後に進行管理に転じた。その後20年以上、制作進行管理として現場を回してきた。今から振り返ると、あの転換は正解だったと思っている。
この記事では、広告営業から「営業以外」に転職したいと考えている人に向けて、選択肢の実態と選び方を書く。
「営業以外に転職したい」、その理由あるある
転職検討中
筆者広告歴20年
広告営業が「きつい」と感じる理由は、大きく3つのパターンに分かれる。
- 数字・ノルマのプレッシャー──達成しても翌月リセット。評価が数字だけなのが苦しい
- クライアント対応の消耗──無茶な修正、突発対応、感情的な要求に振り回される
- 制作との板挟み──手を動かせないのに責任だけ重い。間に挟まれて消耗する
この3つ、どれが一番しんどいかで転職先が変わる。
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筆者広告歴20年
広告営業から転職できる「営業以外」の選択肢
「営業以外」といっても、広告業界の中での話なのか、業界ごと変えるのかで選択肢が変わる。まずは整理する。
- 制作進行管理(広告業界内・職種チェンジ)
- ディレクター・プランナー(広告業界内・上流へ)
- デジタルマーケター(広告業界内・Web寄り)
- メーカーのインハウス広報・販促担当(業界はまたぐ)
- 制作会社のプロデューサー(制作側へ転換)
この中で「広告営業の経験がそのまま活きて、営業の辛さから解放される」という意味で一番おすすめなのが、制作進行管理だ。
私が営業から進行管理に転じた理由
正直に言う。私が進行管理に転じたのは、「やりたいことがあった」というよりも「営業の板挟みから抜け出したかった」が最初の動機だった。
その頃、社内の進行管理の人たちを見て気づいた。
彼らは営業のように数字を追わない。でも、現場の中心にいる。スケジュールを握って、誰に何をいつまでに頼むかを決めて、制作物を世に出す最後の砦として動いている。
「あ、これが自分のやりたいことだった」と思った。
筆者広告歴20年
広告営業のスキルが進行管理でそのまま活きる理由
「進行管理って、全然違う仕事じゃないですか?」とよく聞かれる。でも実際に転じてみると、営業時代のスキルがそのまま通用する場面が驚くほど多い。
- →調整力・交渉力──クライアントと制作の間で折衝してきた経験は、進行管理で社内外の調整をする際にそのまま活きる
- →期日から逆算する思考──「いつまでに何を揃えるか」は営業でも進行でも同じ構造
- →トラブル対応力──納期遅延・素材不備・突発変更。営業で培った「なんとかする力」は進行管理で最大の武器になる
- →制作フローの理解──営業として制作に関わっていた経験は、進行管理で「何がどの順番で必要か」を把握する基礎になる
- →マルチタスク処理──複数クライアントを同時に抱えていた経験は、複数案件を並行して進める進行管理にそのまま通用する
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筆者広告歴20年
正直に言う。向いている人・向いていない人
進行管理への転換をすすめる記事を書いておきながら、全員に向いているとは思っていない。
- 裏方でも「動かした感」があればいい人
- 数字より「納品できた」に達成感を感じる人
- 複数のことを同時に管理するのが苦にならない人
- 「気が利く」「先読みできる」とよく言われる人
- 制作の現場に近いところで働きたい人
- 人前に出てアピールするのが好きな人
- インセンティブ・歩合で稼ぎたい人
- ルーティンより新規開拓に燃える人
- ミスに対して立ち直りに時間がかかる人
- 細かい確認作業が極端に苦手な人
進行管理以外の「営業以外」の選択肢も見ておく
進行管理が自分に合わない場合や、別のキャリアを考えている人のために、他の選択肢も正直に書く。
- ディレクター・プランナー──提案力・クライアント理解が活きる。ただし企画立案のセンスが問われる
- デジタルマーケター──データ分析・広告運用の知識が必要。未経験からは少しハードルがある
- メーカーインハウス(販促・広報)──代理店経験は強みになる。年収は下がるケースが多い
- 制作プロデューサー──進行管理よりも上流の仕事。マネジメント・予算管理も担う
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筆者広告歴20年
転職エージェント選びで失敗した話
せっかくなので、失敗も書いておく。
最初にJACリクルートメントに登録した。担当者が広告業界をほとんど知らなかった。紹介された求人が転勤前提だったり、年収が200万以上ダウンするものだったり。「進行管理の経験を活かしたい」と伝えても、的外れな提案が続いた。
その後マスメディアンに切り替えた。最初の面談で担当者が言った言葉。
「制作進行管理ですね、フロー全体を回す役割。そのスキルはディレクターやプロデューサーとしても評価されますよ」
それだけで、自分のキャリアの見え方が変わった。業界を理解している人に相談するかどうかで、見える選択肢の数が変わる。
まとめ
- 広告営業がきつい理由は「数字」「クライアント」「板挟み」の3パターン。原因によって転職先が変わる
- 営業スキルがそのまま活きる「営業以外」として、制作進行管理が一番おすすめ
- 進行管理は地味だが「現場を動かした実感」があり、20年続けられる仕事
- 向いていない人が転換すると「こんなはずじゃなかった」になるので、自己分析が大事
- 転職エージェントは業界特化型を使わないと、的外れな求人しか来ない
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