広告現場で役立つ印刷物の種類と特徴!これだけ知っておけば一目置かれる

目次

「印刷って種類が多くて難しそう…」と感じていませんか?

広告の仕事に興味はあるけれど、「印刷って専門用語が多くて難しそう」「ミスしたら怒られそう」と不安を感じる方も多いのではないでしょうか?特に転職を考えているあなたにとって、印刷物の知識はなじみがなく、ハードルが高く感じられるかもしれません。

でも安心してください。この記事では、広告業界でよく使われる印刷物の種類や特徴、基本用語について、やさしく丁寧に解説していきます。

この記事を読めば、

印刷物の種類と特徴がわかる
・広告業界でよく使われる用語が身につく
・現場で役立つ知識が得られ、自信がつく

そんな状態になれます。
転職を検討している方、広告や紙媒体の仕事に興味がある方はぜひ最後まで読んでみてください。

印刷物とは?広告に欠かせない「紙媒体」の魅力

紙の広告は今でも重要?

SNSやWEB広告が増えている今、紙の広告(紙媒体)は一見古く感じるかもしれません。
しかし、手元に残る安心感、じっくり読める信頼性、ターゲットにダイレクトに届く訴求力など、
紙媒体にはWEBにはないメリットがあります。

特に以下のような場面では紙媒体が活躍しています。

  • 店舗やイベントで配るチラシやパンフレット
  • 郵送で届けるダイレクトメール(DM)
  • 認知拡大やブランドイメージを高めるポスター

よく使われる印刷物の種類と特徴

チラシ・フライヤー

特徴

  • 手軽に配布でき、印刷コストが安い
  • セール情報やイベント告知など、短期的な告知に向いている

広告での用途

  • スーパーのセールチラシ
  • 美容室や飲食店のオープン告知

パンフレット・リーフレット

特徴

  • 商品やサービスの内容をしっかり伝える
  • 2つ折りや3つ折りなど、構成に工夫ができる

広告での用途

  • 会社案内、商品カタログ、学校の資料請求

ポスター

特徴

  • 視認性が高く、空間に訴求力を持たせる
  • サイズはB2・A1など大判が多い

広告での用途

  • 映画や舞台の告知、キャンペーン広告

DM(ダイレクトメール)

特徴

  • 宛名入りでターゲットに直接届けられる
  • パーソナルな訴求が可能

広告での用途

  • 会員向けの特別案内、限定クーポン

名刺・カード類

特徴

  • 小さな印刷物ながら情報性が高い
  • 紙質や加工で印象を変えられる

広告での用途

  • ブランドイメージの定着、店舗カードなど

現場でよく使う印刷用語も覚えておこう

印刷物に関わる際、よく出てくる基本用語を知っておくと安心です。ここでは、最低限覚えておきたい用語を紹介します。

用語と意味

用語意味
トンボ裁ち落としの位置を示すマーク。印刷後に断裁する位置の目安。
塗り足し仕上がりサイズより外側に背景や画像を3mm程度広げること。断裁ズレを防ぐために必要。
解像度画像の精細さ。印刷では通常350dpiが基準。
DPIdots per inch。1インチあたりのドット数。解像度の単位。
CMYKシアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの4色。印刷用のカラー形式。
RGBレッド・グリーン・ブルー。モニター表示用のカラー形式で、印刷には不向き。
プリント色が重なったとき、下の色に穴を開けずにそのまま上に印刷する指定。誤設定に注意。
網点(あみてん)階調表現のためのドットパターン。濃淡の表現に使われる。
ドブ見開き印刷物の中央部分で、製本時に隠れるスペース。
製本印刷物を綴じる工程。中綴じや無線綴じなどがある。
中綴じ二つ折りにして中央をホチキスで止める製本方法。
無線綴じ背を糊で固めて綴じる製本方法。ページ数が多い冊子に使われる。
スミ黒1色で構成されたデータ。通常K100%で表現。
リッチブラックCMYKすべてを使って濃い黒を表現。C30 M30 Y30 K100 など。
オフセット印刷最も一般的な商業印刷。版からブランケットを介して紙に転写。
デジタル印刷版を使わずに直接印刷する方式。小ロットに向く。
校了校正が完了し、印刷に進めてよい状態。
色校正実際の印刷機や近い環境で色味を確認するための試し刷り。
本機色校実際に使う印刷機と用紙で行う色校正。
簡易色校(簡易校正)プリンターやインクジェットで簡単に色味を見る色校正。
本紙実際の印刷で使う用紙。校正や色校にも使用される。
用紙連量(斤量)用紙1000枚あたりの重さ(kg)で表す。紙の厚さの目安。
上質紙非塗工紙で書き込みやすい紙。書籍やコピー用紙に使われる。
コート紙表面に塗工された光沢紙。写真やカラー印刷に適している。
マットコート紙ツヤを抑えたコート紙。上品な仕上がりに。
印刷面数片面印刷・両面印刷の指定。例:4ページ中2面印刷=2C(カラー)2/0。
面付け複数のページを1枚の大きな紙に配置する工程。
断裁印刷後、指定サイズにカットする工程。
折りパンフレットなどでページを折る加工。2つ折り、巻き三つ折りなどがある。
筋押し厚紙を折りやすくするための加工。折る位置に筋を入れる。
ニス引き表面を保護・光沢を出すためにニスを塗る加工。
PP加工フィルムで表面をコーティングする加工。光沢(グロス)・マットがある。
UV印刷紫外線で瞬時に乾燥させる印刷方法。速乾・高精細が特長。
特色CMYKでは再現できない色を特別にインクで指定すること。
DICカラー日本の代表的な特色インクのカラーチップ。
PANTONE(パントン)海外で広く使われる色見本帳。特色指定に用いられる。
ベタ広い範囲を単一の色で塗りつぶすこと。ムラにならないよう注意が必要。
カンプデザイン案を見せるための完成見本。印刷前にイメージを確認する目的で作成。

「印刷=しんどい仕事」って本当?

印刷や紙媒体の仕事に対して「大変そう」「知識がないと無理」と感じる方も多いですが、実は現場で使う知識は限られていて、覚えればシンプルです。

さらに、広告の仕事には進行管理やディレクション、企画など多様なポジションがあり、印刷物の知識はその基礎にあたります。

「印刷知識があるだけで、営業や進行管理がスムーズになる」ことも多く、現場ではとても重宝される存在になれます。


まとめ|印刷物の種類と特徴を知って、広告業界に一歩近づこう

この記事では、印刷物の種類や特徴、広告でよく使う用語をやさしく解説しました。

  • チラシ、パンフ、ポスターなど、それぞれに役割がある
  • 現場でよく出る印刷用語を知っておくと安心
  • 印刷知識は広告業界で長く役立つ「基礎力」になる

「広告の仕事=きつそう」ではなく、「知識を身につけて、やりがいのある仕事に変える」ことができます。

気になった方は、ぜひ他の記事もチェックしてみてくださいね。あなたの一歩を応援しています!

この記事を書いた人

はじめまして、やまとです。
広告業界で20年、営業から制作進行管理まで幅広く経験してきました。現在は、広告制作の現場で「効率」と「信頼」を何より大切にする進行管理として働いています。

進行管理のプロフェッショナルとして、現場全体をスムーズに回す調整力と段取り力には自信があります。「納期が間に合わない」「無茶な要求された」「もっと早く終わらせたい」──そんな悩みを抱える人に向けて、現場のリアルなノウハウを発信中です。

コメント

コメントする

目次