はじめに|「進行管理って、なに?」からのスタート
広告業界に興味はあるけれど、「進行管理」って何をする仕事なのかピンとこない。そんな方も多いのではないでしょうか?私自身、業界未経験から広告の現場に飛び込んだひとりです。
結果として、今ではチームの中で「いないと困る」と言われる存在になりました。今回は、未経験でも広告業界の現場で活躍できる進行管理という仕事のリアルを、私の経験をもとにお伝えします。
第1章:進行管理とは?広告現場の縁の下の力持ち
進行管理とは、広告制作のスケジュールを調整し、各工程が滞りなく進むように全体を管理する役割です。具体的には以下のような業務を担います。
- 制作スケジュールの作成・管理
- デザイナーやコピーライターとの連携
- クライアントや営業との納期調整
- 校正・修正の確認と指示出し
- 印刷・納品までの工程チェック
広告が完成するまでの全工程に関わる「ハブ」のような存在であり、クリエイティブ職ではないものの、現場の潤滑油として非常に重要な役割を担います。
第2章:未経験から進行管理へ|求められる3つの力
未経験から進行管理に挑戦する際に、特に重要だと感じたのは次の3つです。
1. コミュニケーション力
進行管理はさまざまな立場の人と関わります。相手の立場を理解し、的確に情報を伝える力が求められます。
2. 段取り力(スケジュール感覚)
複数の案件を同時に進める中で、優先順位をつけて動ける力は不可欠です。Excelが使えれば十分スタートできます。
3. 細部への注意力
ミスが命取りになる現場だからこそ、確認作業やダブルチェックを怠らない慎重さが武器になります。
第3章:進行管理の1日|実際のスケジュール例
ある平日のスケジュールをご紹介します。
9:30 出社・メール確認・スケジュール更新
10:00 社内打ち合わせ(営業・デザイナーと進捗確認)
11:00 クライアントへの確認連絡、修正指示の準備
12:00 昼休み
13:00 デザイン初稿の確認・修正依頼
14:00 印刷会社へデータ入稿・納品日程調整
16:00 トラブル対応(入稿データの誤り発見)
17:00 翌日の準備・スケジュール修正
18:00 退社(※繁忙期は残業あり)
トラブルが起きることもありますが、関係者と連携して乗り越える経験は、大きなやりがいに変わります。
第4章:現場で感じたリアル|やりがいと大変さ
■やりがい
- クライアントの要望が形になり、広告として世に出る達成感
- デザイナーや営業からの「助かった!」という声
- 現場の要として頼られる喜び
■大変さ
- 短納期のプレッシャー
- 急な修正やトラブル対応
- マルチタスクによる疲労感
それでも、制作物が無事に世に出たときの達成感は格別。自分の調整力や支える力が、目に見える形で社会に影響を与える実感があります。
第5章:未経験でも進行管理になれる?必要な準備とは
実際に未経験の人が進行管理に就くまでに行ったことをご紹介します。
- 業界の知識を調べた(書籍・ネット)
- ポートフォリオや作品が不要な職種であることを確認
- 面接では「段取り力」「責任感」「気遣い」をアピール
広告業界=特別なスキルが必要、というイメージがありますが、進行管理は「調整役」としての能力が活きる職種。事務職・営業職など他業界での経験も十分に活かせます。
まとめ|未経験から現場のキーパーソンへ
広告の進行管理は、未経験からでも挑戦できる“現場の要”です。クリエイティブ職とは違う形で、広告づくりに貢献できるやりがいがあります。
「目立たないけど、いないと困る存在になりたい」 そんな方にはぴったりの仕事です。
あなたも、広告現場のキーパーソンとしての一歩を踏み出してみませんか?
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